-アスパラガス株がより下層へ伸長するための下層域土壌改良に挑戦-
2016年6月にアスパラガスのウエルカム種を定植して3年と6か月が経過しました。「礫質森林褐色土」と呼ばれるアスパラガスの栽培には相応しくないこの地を試験圃場として「土壌改良」の可能性を模索しています。
試験圃場は30mの畝が8条あります。この3年間で株の生長が最も悪かった山寄り(西側)の2畝の株を掘り起こしてみました。
右の写真に見る通り、株の大きさは大小バラバラです。大勢としては中規模以下の株が過半を占めています。この2畝は茎葉の生長に勢いがなったのですが、そのことを裏付ける株の大きさです。根の伸長が阻害されている様子です。
ここで、定植2年後の2018年5月に行った深層土の土壌分成果を再掲します。3段目の「試-3」が深さ30㎝~50㎝の分析結果です。「リン」と「腐植」が際立って低い値を示し、「pH」も低く不適正です。作土層30㎝までは土壌改良できていますが、その下層域が全く手つかずの生の状態であることを示しています。
試験圃場は、定植する前までは耕作放棄の荒れ地でした。定植前の土作りによって作土層が30㎝まで拡大したのでしたが、アスパラガス株の伸長要求域としては不足しているものと評価せざるを得ません。カバークロップ、有機マルチ、深根性緑肥栽培などをこれまで取り組んできましたが、下層域の土壌改良までは、手が届くことはありませんでした。これまでとは異なる深層土層を改良する新たな方法を検討することが求められます。課題は30㎝以下の下層域の土壌改良、特に「リン」、「腐食」そして「pH」を栽培適正域に改良することです。
土壌改良の新たな方法を試行することとしました。小型油圧ショベルを使用して深層土層を混耕します。
前作の畝間を中心として幅1mの畝を作ります。当初深さ30㎝の表土を掘り上げます。土壌改良ができている作土層を保全するためです。
掘り上げているとこのような岩石が2畝併わせて、0.5立方メートルほど出てきました。根張りを阻止している一因になっていたのでしょう。
掘り上げた溝には、もみ殻堆肥と発酵鶏糞を土壌改良資材として投入しました。(右)
投入した堆肥等を油圧ショベルで混耕します。地表から約60㎝位まで掘り下げています。
2016年6月にアスパラガスのウエルカム種を定植して3年と6か月が経過しました。「礫質森林褐色土」と呼ばれるアスパラガスの栽培には相応しくないこの地を試験圃場として「土壌改良」の可能性を模索しています。
試験圃場は30mの畝が8条あります。この3年間で株の生長が最も悪かった山寄り(西側)の2畝の株を掘り起こしてみました。
右の写真に見る通り、株の大きさは大小バラバラです。大勢としては中規模以下の株が過半を占めています。この2畝は茎葉の生長に勢いがなったのですが、そのことを裏付ける株の大きさです。根の伸長が阻害されている様子です。
ここで、定植2年後の2018年5月に行った深層土の土壌分成果を再掲します。3段目の「試-3」が深さ30㎝~50㎝の分析結果です。「リン」と「腐植」が際立って低い値を示し、「pH」も低く不適正です。作土層30㎝までは土壌改良できていますが、その下層域が全く手つかずの生の状態であることを示しています。
試験圃場は、定植する前までは耕作放棄の荒れ地でした。定植前の土作りによって作土層が30㎝まで拡大したのでしたが、アスパラガス株の伸長要求域としては不足しているものと評価せざるを得ません。カバークロップ、有機マルチ、深根性緑肥栽培などをこれまで取り組んできましたが、下層域の土壌改良までは、手が届くことはありませんでした。これまでとは異なる深層土層を改良する新たな方法を検討することが求められます。課題は30㎝以下の下層域の土壌改良、特に「リン」、「腐食」そして「pH」を栽培適正域に改良することです。
土壌改良の新たな方法を試行することとしました。小型油圧ショベルを使用して深層土層を混耕します。
前作の畝間を中心として幅1mの畝を作ります。当初深さ30㎝の表土を掘り上げます。土壌改良ができている作土層を保全するためです。
掘り上げているとこのような岩石が2畝併わせて、0.5立方メートルほど出てきました。根張りを阻止している一因になっていたのでしょう。
掘り上げた溝には、もみ殻堆肥と発酵鶏糞を土壌改良資材として投入しました。(右)
投入した堆肥等を油圧ショベルで混耕します。地表から約60㎝位まで掘り下げています。